映画化された作品の中には、原作が小説であるものが多くあります。
今回は、話題となり映画化された小説の中からユニークで面白い8作品紹介します。
是非映画好きの方も小説好きの方も、ご覧ください。
では、早速始めていきましょう。
Contents
『何者』
ドン、と、誰かの方が当たって、リズムが崩れた。曲のテンポの波から外れた自分の体は、光太郎の歌声が作り出す空間そのものからポンと押し出されてしまったようだ。
あらすじ
就職活動に臨む光太郎、拓人、瑞月、理香の4人は、瑞月の紹介で仲良くなり、共に就活に関する対策を練るようになる。対策もしっかり練り、面接練習等も行う彼らの就職活動は、一見順調そうに見える。しかし、就職活動という大きな壁は、簡単には崩れてくれないのだった。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- これから就職活動をする人
- 考え方が凝り固まっている人
『ツナグ』
題名 | 『ツナグ』 |
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著者 | 辻村深月(つじむらみづき) |
発行所 | 株式会社 新潮社 |
発行日 | 2012年9月1日 |
ページ数 | 441頁 |
風が吹いて、コートの襟に手をやる。空を見ていた目線をずらして横を見ると、さっきまで誰もいなかった街路樹の前に少年が立っていた。
あらすじ
人生で1度だけ、死んだ人に一夜だけ再会させてくれるという「ツナグ」。「ツナグ」は、「使者」と書き、とある少年が務めている。その少年の元には、様々な願いを持った人々が、使者との再会を求め、寄ってくる。
この作品は、そんな死者と様々な胸の内を持った生きる者たちの再会の物語です。
- 辻村深月のおすすめ5選|こちらの記事も参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 大切な人を亡くした人
- どうしても伝えたい思いがある人
『天国はまだ遠く』
題名 | 『天国はまだ遠く』 |
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著者 | 瀬尾まいこ(せおまいこ) |
発行所 | 株式会社 新潮社 |
発行日 | 2006年11月1日 |
ページ数 | 183頁 |
ずっと前から決めていた。今度だめだと思ったら、もうやめようって。いつも優柔不断で結局失敗してしまうけど、今度の決意は固い。
あらすじ
何もかもが上手くいかず、毎日苦しいだけの生活に嫌気がさした千鶴は、ついに自ら命を絶つことを決める。なんとかたどり着いた山奥の民宿で、大量の睡眠薬を飲んで自殺を図った千鶴だったが、死に切ることが出来ず目を覚ましてしまった。
死ぬことを諦めた千鶴が、民宿の人に支えられ、立ち直っていく様子を描いた感動の物語。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 毎日が辛い人
- 自分の居場所がないと思う人
『僕らのごはんは明日で待ってる』
題名 | 『僕らのごはんは明日で待ってる』 |
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著者 | 瀬尾まいこ(せおまいこ) |
発行所 | 株式会社 幻冬舎 |
発行日 | 2016年2月25日 |
ページ数 | 255頁 |
少しづつ時間を重ねるうちに、なんとなく忘れられそうな気がする。そのくせもう大丈夫だと奮い立とうとすると、またあの日々が驚くくらい鮮明に蘇ってくる。
あらすじ
兄の死を経験してから、ずっとふさぎ込んでいた亮太の世界は、高校の体育祭をきっかけに、付き合い始めた明るく元気な小春によって大きく変えられます。
息がぴったりな2人は、数年の付き合いを経て、結婚します。
さらに幸せな毎日が続くと確信したその時、いつも元気だった小春の体に、異常が見つかります。
暗雲が立ち込める中、2人は、絆をもとに共に戦っていきます。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 気分が晴れない人
- 大きな試練を抱えている人
『レインツリーの国』
題名 | 『レインツリーの国』 |
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著者 | 有川浩(ありかわひろ) |
発行所 | 株式会社 新潮社 |
発行日 | 2009年7月1日 |
ページ数 | 238頁 |
一体何の拍子でそんなことを調べてみようと思ったのかは自分でも分からない。
後から思えばそれが運命だったのかな、なんて思う。
あらすじ
ある1冊の本をきっかけに、伸行とひとみの2人は、ネットを介して知り合いました。共通の趣味を持つ2人は、話も盛り上がり、実際に会うことが決まります。しかし、あることをきっかけにデートは上手くいかず、2人の距離は開いてしまう。
そこには、どうしても隠したいひとみの秘密があったのです。
いじらしいひとみの態度に、2人の恋を応援したくなってしまうこと間違いなしの作品です。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 今の恋を諦めようとしている方
- キュンキュンしたい方
小説『あの日のオルガン』
題名 | 『小説 あの日のオルガン』 |
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著者 | 五十嵐佳子(いがらしけいこ) |
出版社 | 朝日新聞出版 |
発行日 | 2019年1月30日 |
ページ数 | 279頁 |
光江は、目にしているものが一瞬、信じられなかった。
あたりには警戒警報のサイレンが鳴り響いている。
あらすじ
第2次世界大戦の最中、戦争から子供たちを守ろうとする若い保母達がいた。彼らは、政府の疎開政策から外れた幼少の子供を戦禍の東京から疎開させることを決意。自らの手で、埼玉県に疎開保育園を開設した。
疎開先での生活は、村民らの反発もあり、生易しいものではなかった。そんな中でも子供達のことを第一に考え、子供達を守ろうと奮闘する保母達の姿を描いた心温まる物語。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 子供が好きな人
- かっこいい女性に憧れる人
『清須会議』
熱いな。だいぶ熱くなってきた。それにしても、まさかこんな形で死を迎えるとは。だって昨日の夜まではごく普通の一日だったんだ。
あらすじ
本能寺の変によって、織田信長が亡くなった。織田信長亡き後、織田家の跡継ぎをめぐって、清州城で会議が行われることとなった。表面的には、皆が織田家のためを思って行動しているが、その下には領土や身分など、自らの行く末がかかっているのだった。
その清須会議に関わる人々の心情を描いた、ユーモラスな作品です。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 歴史に興味がある人
- 普通の時代小説は苦手な人
小説『君は月夜に光り輝く』
坂道の両脇に、桜の花が咲いていた。そこを登り切ると、やけに真新しい病院が見えてきた。比較的新しく綺麗な建物で、なんだか生活感はあまりない。病院なのに、オフィスビルみたいな感じがした。それで少し気が楽になった。受付で要件を伝えると、すんなり病室を教えてもらえた。
あらすじ
未だ治療法のない難病である発光病を患い、長く病院生活をしている渡良瀬まみずという一人の少女がいました。そんなまみずとクラスメイトになり、連絡役を任された卓也は、定期的にまみずの病室に足を運ぶようになります。
病気で外出できないまみずに頼まれ、卓也はまみずの「死ぬまでにやりたいことリスト」を代行することになります。一人で遊園地に行ったりと、突拍子もないことが多かったが、しっかりとリストをこなしていく卓也とまみずの距離は段々と縮まっていきます。
そして、次第に2人は互いに好意を抱くようになります。しかし、まみずの病気の関係から、2人の間には多くの障壁がありました。
素直な2人の恋を描く、恋愛の物語です。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 大きな困難を抱えている人
- 毎日の生活にやる気が出ない人
あとがき
感動の恋愛小説からユニークな時代小説まで、幅広いジャンルの作品を紹介しました。
是非、小説を読んだ後は映画も見て、映画と小説の違いを楽しんでみてください。
お付き合いありがとうございました。