これから仕事に向かう電車の中や、1日の疲れが溜まったベッドの中、「しっかりとストーリーをつかまなければいけない小説を読むのは面倒だけど、せっかくの時間だから読書はしたい」なんて時におすすめなのがエッセイです。
軽く読めて、一話づつが短く完結する場合が多いので、時間がない時でも読みやすくなっています。
そんなエッセイを、今回は6作品紹介します。
では、早速始めていきましょう。
Contents
『ダメ犬グー 11年+108日の物語』
題名 | 『ダメ犬グー 11年+108日の物語』 |
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著者 | ごとうやすゆき |
発行所 | 株式会社 幻冬舎 |
発行日 | 2006年9月10日 |
ページ数 | 253頁 |
うちへやってきた1匹の犬。生後8か月。メス。色は黒。
親が”グレイス”って名前をつけた。ぼくは”グー”って呼ぶことにした。
あらすじ
著者の家族に、1匹の大きな犬がやってきます。
犬の名前は「グー」といい、段々と、家族に欠かせない一員になっていきます。なかでも、著者とは散歩をしたり、旅行に行ったりと、欠かせないパートナーになります。
そんな仲良しな1人と1匹を描く、心温まるイラストエッセイです。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 大切な愛犬がいるという人
- 癒されたい人
『時をかけるゆとり』
題名 | 『時をかけるゆとり』 |
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著者 | 朝井リョウ |
発行所 | 株式会社 文藝春秋 |
発行日 | 2014年12月10日 |
ページ数 | 271頁 |
私はお腹が弱い。文字にするとなんとも情けない一行目だが、この事実は私を語る上で大変重要な項目だ。最重要といっていい。
あらすじ
「ゆとり世代」で育った筆者が「ゆとり世代」を見た際の見え方について語られる。筆者の大学生活から、社会人生活まで、ユーモラスにつづられている。
『何者』や『桐島部活やめるってよ』等の人気作を手がける作者の普段の顔を覗ける作品です。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 作家の普段の顔を見てみたい人
- 本を読んで笑いたい人
『お家賃ですけど』
題名 | 『お家賃ですけど』 |
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著者 | 能町みね子 |
発行所 | 東京書籍株式会社 |
発行日 | 2015年3月31日 |
ページ数 | 195頁 |
牛込の加寿子荘を加寿子荘と呼んでいるのは私だけで、それもこっそり呼んでいるだけのこと、加寿子荘には本名がない。不動産屋で紹介を受けたときには、「坂井荘」と聞いていた。でも、実際に来てみると建物のどこにも「坂井荘」とは書いていない。
あらすじ
性別を変え、女性として生活する作者の、1つのアパートを中心に生まれる物語です。
東京で生活することになったものの、家賃が高いところには住めないと、作者は牛込にある築40年のアパートに住むことにします。一見、古くて小さなアパートでしたが、作者はアパートのことも、アパートの大家さんのことも大好きで、友達に、アパートのことを話しているときは、「のろけているみたいだ」と言われるほどでした。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 世の中に生きづらさを感じている人
- 風情のあるものが好きな人
『自閉症の僕が跳びはねる理由』
題名 | 『自閉症の僕が跳びはねる理由』 |
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著者 | 東田直樹 |
発行所 | ランダムハウス |
発行日 | 2007年2月28日 |
ページ数 | 135頁 |
自分が障害を持っていることを、僕は小さい頃は分かりませんでした。どうして、自分が障害者だと気づいたのでしょう。それは、僕たちは普通と違うところがあってそれが困る、とみんなが言ったからです。
あらすじ
筆者は、自閉症を有しており、人に会話で自分の気持ちを伝えるのが困難です。そんな自分が悲しく、筆者は苦しんでいました。筆者は訓練し、会話の代わりに、筆談で自分の気持ちを伝えることが出来るようになりました。
その筆談を用い、筆者が中学生のころに、自らの気持ちや障害について語ったエッセイです。「なぜ会話することが出来ないのか」や「なぜ落ち着きがないのか」等、よく疑問に思われる自閉症者の行動を、筆者の視点から解説されています。
自閉症を有する人を、身近に感じられる作品です。
- ネタバレありのあらすじと感想はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 自閉症を持つ人が身近にいる人
- 自閉症を持つ人に怖いという感情を抱いている人
『すばらしい日々』
題名 | 『すばらしい日々』 |
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著者 | よしもとばなな |
発行所 | 株式会社 幻冬舎 |
発行日 | 2017年2月10日(文庫版) |
ページ数 | 154頁 |
人それぞれ対応は違っても、日本にいる人は多かれ少なかれ、みんなが放射能のことを気にしている。
それは正しいことだと思う。
実際測ってみると数値は高いのだし、野菜をよく洗ったり、飲み水に気をつけたり、発表されたデータをしっかり見たり、そういうことは必要なことだと思う。
あらすじ
吉本ばななさんの、老いていく父母と過ごした日々が描かれています。
「すばらしい日々」というタイトルがぴったりの、ほっこりとするエッセイです。
吉本ばななさんの人柄等も伝わってくるとても素敵な作品です。
さらっと読むことのできるエッセイになっているので、小説が苦手な方もおすすめの1冊です。
- 吉本ばななのおすすめ6選はこちらの記事を参照ください。
特にこんな人におすすめ
- 小説に抵抗のある方
- 癒されたい方
『もものかんづめ』
題名 | 『もものかんづめ』 |
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著者 | さくらももこ |
発行所 | 株式会社 集英社 |
発売日 | 2001年3月25日 |
ページ数 | 281頁 |
水虫といえばたいがいオッサンの持病であり、それにかかると脂足に甚だしい異臭を放ち、その靴および靴下は、家族の間では汚物とみなされるという恐ろしい病気である。
あらすじ
昨年亡くなった漫画家さくらももこさんのエッセイです。
書き出しを読むだけで、面白さが伝わってきます。
全17編のエッセイがつづられており、さくらさんの日常を感じることができます。
各話とも、ユーモアにあふれており、くすっと笑ってしまうこと間違いなしです。
父ヒロシや母、そして姉など、温かい家族の様子を感じられ、ほっこりする作品です。
特にこんな人におすすめ
- 学校や会社帰りで疲れている。
- 本に苦手意識がある
あとがき
クスッと笑ってしまうエッセイから、考えさせられる作品まで、幅広いエッセイを紹介しました。
どれも一話づつ話が完結するため、移動時間等スキマ時間でも読みやすい作品になっています。
小説に抵抗感がある方にも、おススメです。是非一度手に取ってみてください。
お付き合いありがとうございました。
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