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NHK理想本箱で紹介された「同性を好きになった時に読む本」の書評

Eテレ(NHK)で放送された、あなたと本の幸福な出会いを仲介するプライベートライブラリー「理想本箱」から、ブックディレクター・幅允孝(はば よしたか)氏が選んだ「同性を好きになった時に読む本」3冊の紹介とその書評を記します。

同性を好きになった時に読む本の書評

『弟の夫』田亀源五郎

弟の夫

『弟の夫』作品紹介とあらすじ

漫画です。とても読みやすくしかも心温まる感動作。同性を好きになってしまって悩んでいる人は勿論、そうではない人も今すぐにでも読んで欲しい秀作。※ amazonプライム会員ならkindleで無料試し読み増量版があります。

著者・田亀源五郎氏は、ゲイアートの第一人者にして世界的巨匠とのこと。その田亀氏初の一般誌(月刊アクション)連載作品ということでその筋ではかなり話題になったらしい。

『弟の夫』の著者・田亀源五郎 プロフィール

マンガ家/ゲイ・エロティック・アーティスト。1964年生まれ。
多摩美術大学卒業後、アート・ディレクターをしつつ、1986年よりゲイ雑誌にマンガ、イラストレーション、小説等を発表。1994年から専業作家となり、ゲイ雑誌『G-men』(ジープロジェクト)の企画・創刊にも協力(2006年に離脱)。同時に、日本の過去のゲイ・エロティック・アートの研究、およびその再評価活動を開始。また、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツなどのゲイ・メディアでも活動開始。アーティストとしてはパリ個展やニューヨーク個展を始め、フランス、アメリカ、スペイン、イタリア、オーストラリア、カナダなど企画展への招聘参加や、アメリカ、イギリス、ドイツなどのアートブックへの作品掲載も多数。

引用元:amazon

ドラマ化され文化庁メディア芸術祭優秀賞した『弟の夫』。海外からの評価も高く、年齢性別国籍などに偏見や差別を抱いてしまう人にこそおすすめ。次作『僕らの色彩』も読まずにいられない。

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NHKエンタープライズ

『わたしはオオカミ』アビー・ワンバック

わたしはオオカミ

『わたしはオオカミ』作品紹介とあらすじ

著者はあの女子サッカー界のレジェンド、アテネオリンピック、ロンドンオリンピックで金メダル、2015FIFA女子ワールドカップ優勝の全米代表のフォワードのアビー・ワンバック選手。ゆえに、名だたるアスリートを皮切りに一気に世界中に拡散され話題に。”ひとりではなく連帯しよう”とのメッセージが多くの女性の共感を呼んだこの独白録は、現代そしてこれからを生きる人に勇気を与えてくれる一冊である。勿論女性だけでなく男性にこそ読むべき本だ。

古いルールを捨て、悔いなき人生にするとびきり「クール」で「しなやか」な8つの方法とは?「胸躍るスピーチ」と世界で大絶賛された名門女子大バーナードの卒業式祝辞から生まれた本。NYタイムズベストセラー第1位。

引用元:amazon

『カミングアウト・レターズ』砂川秀樹 , RYOJI 

カミングアウト・レターズ

『カミングアウト・レターズ』作品紹介とあらすじ

18歳から82歳まで、子と親や生徒と教師など7組19通の往復書簡(手紙)と、ゲイ/レズビアンの子をもつ親たちの座談を記録したドキュメント本。カミングアウトしようと思っている人、カミングアウトされて戸惑っている人、どちらの立場の人の心にも寄り添うことができる実用書なので、心当たりのある方は必読。必ず救われる何かが見つかるであろう。

『弟の夫』の著者・RYOJIと砂川秀樹 プロフィール

RYOJI:アクティビスト。1973年生まれ。ゲイ・リブの次世代として、エイズ時代のゲイ・アクトを模索し、2000年頃より、まち場からのHIV予防啓発メッセージを発信。2001年、厚生労働省疫学研究班のプロジェクトに参加し、現在のRainbow Ringの創始期デザインに関わる。同時期、グループ「GUTS」の立ち上げに参加、数年にわたり予防啓発イベントを、東京と沖縄のライブハウスで開催。現在、予防行動を妨げない環境づくりを提案、準備している。

砂川秀樹:文化人類学者。1966年生まれ。1990年よりHIV/AIDSの民間活動に参加し、94年よりNPO法人「ぷれいす東京」で活動。厚生労働省の研究班でゲイの性行動調査などを行なう。ここ数年はHIV陽性者に関する調査に関わっている。2000年に「東京レズビアン&ゲイパレード」の実行委員長、05年〜06年に同パレードの母体団体TOKYO Prideの代表を務めた。現在、実践女子大学で非常勤講師としてジェンダー論を教えている。

引用元:amazon
ABOUT ME
わたなべ
読書家。選書家。アラフィフ(老眼)。リタイア済みなので暇に飽かして読みたい本・読むべき本を読みまくる。経済、哲学、歴史、科学に小説まで、分野問わず。読んでも読んでも読みきれないので速読法を会得。とはいえ、生きてる間に読める本には限界があるので、今何を読むべきなのか日々思案している。
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