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『坊ちゃん』のあらすじと感想|ネタバレあり

『坊ちゃん』の作品情報

題名『坊ちゃん』
著者夏目漱石(なつめそうせき)
発行所角川書店
発行日2004年5月10日
ページ数223頁

夏目漱石・作者情報

小説家。評論家。英文学者。『吾輩は猫である』や『こころ』等、数々の有名作を手がける。国語の教科書等でも扱われる、日本の代表的小説家。

また、大学時代に、正岡子規(まさおかしき)とも親交があり、俳句もたしなんでいた。

あらすじ(ネタバレなし)

破天荒で、思った通りに行動してしまう坊ちゃんは、幼い頃から問題が多く、家族や友人からも見放されていた。そんな坊ちゃんにも、ただ1人、清という見方がいた。清は家の女中で、坊ちゃんのことを素直な良い子だといい、いつでも坊ちゃんの味方だった。

学校を卒業してからの見通しも立っていなかった坊ちゃんだったが、ある日愛媛県で教師の募集があるとの知らせを受け、単身で愛媛に赴任することとなる。

遠く離れた地で、新たな生活を始めようとする坊ちゃんだったが、そこで待ち受けていたのは、一癖も二癖もある人ばかりだった。

登場人物紹介

  • 坊ちゃん:物語の主人公。破天荒な性格で、思ったことをすぐ行動に移してしまう。
  • 清(きよ):坊ちゃんの家の下女。唯一の坊ちゃんの味方で、いつも坊ちゃんを可愛がっている。
  • 赤シャツ:坊ちゃんが赴任した学校の教頭先生。物腰が柔らかく、優しげな雰囲気。
  • 山嵐(やまあらし):坊ちゃんが赴任した学校の数学主任教諭。体が大きく、気が強い。

書き出し紹介

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かしたことがある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。/blockquote>

ストーリー(ネタバレあり)

この先、ネタバレがあります。ご注意ください。

幼少期

主人公の坊ちゃんは、親譲りの無鉄砲な性格で、小さな頃から問題ばかり起こしていた。友達にそそのかされて、二階から飛び降りたり、指をナイフで切ったこともある。こんな性格だったから、親や友人もほとほと愛想をつかしていた。

そんな坊ちゃんにもただ1人の味方がいた。その人の名前は、清といい、長年坊ちゃんの家の下女を務めていた者だった。清は、坊ちゃんがどんなに問題を起こしても、坊ちゃんの味方で、「坊ちゃんは素直な良い子だ」と口癖のように言っていた。

新生活

学校を卒業し、進路も決まっていなかった坊ちゃんだったが、ある日四国の中学校で教師の募集があるということで、赴任することが決まった。坊ちゃんの赴任が決まると、清は最後まで別れを惜しみ、「いつか坊ちゃんが家を持ったら一緒に住ませてください」と頼んだ。

学校に赴任し、新しい生活を始めた坊ちゃんだったが、学校には一癖も二癖もある教員や学生がたくさんいた。思った通り行動してしまう坊ちゃんは、一部の生徒から反感を買い、イタズラを仕掛けられる。そのことを校長に訴えるも、形式上謝られただけで、反省が見えなかった。この一件以来、坊ちゃんは生徒との確執を強めていく。

また、確執は生徒とだけではなく、教師にも及んでいく。教師たちは表面上、坊ちゃんと仲良くしようとしてきた。中でも赤シャツは坊ちゃんに取り入り、坊ちゃんのために様々な情報を教えてくれた。その中には、同じ数学教師の山嵐が坊ちゃんをよく思っていないという情報も含まれていた。それを聞いた坊ちゃんは、山嵐のことを恨むようになるが、実際には、坊ちゃんをはめようとしていたのは赤シャツで、山嵐は坊ちゃんの味方であったことが判明する。

それ以来坊ちゃんと山嵐は仲を深め、行動を共にするようになる。赤シャツに復讐を誓う2人だったが、学生同士のケンカを仲裁したことがきっかけで、山嵐は学校をクビになってしまう。理不尽だと主張し、自らも学校を辞めようとした坊ちゃんだったが、坊ちゃんの辞職は受け入れられなかった。

そんな折、2人は風紀に厳格な赤シャツが、遊郭通いをしていることを見つけ、問い詰める。そして、それをきっかけに、坊ちゃんも辞表を郵送し、無理矢理学校を辞めてしまう。

坊ちゃんの教師生活は、1年も経たず終了したのだった。

それから

東京に帰った坊ちゃんは、街鉄の技手として働いた。そして、清を引き取って、清がなくなるまで一緒に暮らした。贅沢な暮らしはできなかったが、2人はとても幸せだった。

まとめ・感想

権力や利益などに動じない、素直でまっすぐな坊ちゃんの姿勢に、私も見習わなければならないと思わされました。

いつでもお互いのことを考えている、清と坊ちゃんの絆に、とても温かい気持ちになりました。

本作は、教科書等でも扱われるほどの名作で、長い年月が経った今でも色褪せない作品なので、是非一度読んでみてください。

お付き合いありがとうございました。