『お探し物は図書室まで』は2021年本屋大賞にノミネートされた話題作(結果は惜しくも2位でした)。
著者の青山美智子さんは、デビュー作『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞、2作目の『猫のお告げは樹の下で』では未来屋小説大賞と、書いた作品が軒並み著名な文学賞を受賞しまくっている今注目の作家。それら作品は全て、身近にありそうなストーリーを優しい文章で綴られているので、どの作品もハズレ無し。どんな世代の人にもオススメです。
今回ご紹介する『お探し物は図書室まで』もと、ても楽しく読め後味爽やかな良書です。
Contents
『お探し物は図書室まで』の作品情報
題名 | 『お探しものは図書室まで』 |
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著者 | 青山美智子 |
発行所 | ポプラ社 |
発行日 | 2020/11/9 |
ページ数 | 300頁 |
青山美智子・作者情報
1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。第28回パレットノベル大賞佳作受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。同作と2作目『猫のお告げは樹の下で』が未来屋小説大賞入賞。他の著書に『鎌倉うずまき案内所』、『ただいま神様当番』など。
引用元:ポプラ社
『お探しものは図書室まで』あらすじ
お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
引用元:「BOOK」データベース
『お探しものは図書室まで』の解説と感想
探しものをしている(自覚していない人もいる)5人がそれぞれ語り部として一話完結する5つの連作短編集です。共通項はたまたま訪れることになった町の図書館とそこにいるかなりユニークな司書。その図書館と司書にすすめられた本との出会いと巡り合いが、5人それぞれの悩みを解決に導いてくれるハッピーエンドな小説です。スイスイ読めて読後感爽快。この司書におすすめされた本も読みたくなってしまうこと必至です。※以下で紹介します。