SNSや読書アプリ、日本全国の図書館や書店、通販サイトのデータをもとに、今話題になっている本、流行っている本、皆が読みたいと思っている本の中なら、小説ダイアリーが独自に小説に特化し選抜しています。
一生のうちに読める本の数なんてごく僅か。だったら出来るだけ無駄読みリスクを避けるためにも、話題の本や流行っている本を読むのはとても賢い選択。たとえ(最悪)それが自分にとって面白くなかったとしても、今の、もしくは当時のトレンド(世の中の大勢の人が読んでいる本の内容)を知ることは十分価値あることだと思います。
この記事でご紹介する話題の小説・流行りの小説は、世界的に権威のある文学賞の一つ「ブッカー賞作家」のジョージ・ソーンダーズの『十二月の十日』です。この一冊が良い出会いとなれば幸いです。
ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』作品紹介とあらすじ・感想
※2021.12.07のデータより
- 東京 / 全国学校図書館協議会選定図書
バラエティ豊かでユニークな10作品の短編集。著者のジョージ・ソーンダーズは2013年『タイム』誌にて世界で最も影響力のある100人(アーチスト部門)に選ばれた現代アメリカを代表する作家。2017年には『リンカーンとさまよえる霊魂たち』でブッカー賞受賞。本作品『十二月の十日』は、現代アメリカ社会の底辺であえぐ人々を著者の独特の世界観で描いた斬新作。本作品の翻訳を手がけ付き合いも長いという翻訳家岸本佐知子さんいわく「あいかわらず絶望的な状況を描きながら、最後にある種の救済や希望がもたらされる場面が増えた」というが、かなりインパクトある小説なので心して読むべし。
中世テーマパークで働く若者、賞金で奇妙な庭の装飾を買う父親……ダメ人間の日常を笑いとSF的想像力で描くベストセラー短篇集。
引用元:河出書房新社
愛する長女のために素敵な誕生パーティを開こうと格闘する父親(「センプリカ・ガール日記」)、人間モルモットとして感覚を増幅する薬を投与される若者たち(「スパイダーヘッドからの脱出」)、中世テーマパークで働き、薬の力で思考も語彙も騎士となる男(「わが騎士道、轟沈せり」)、戦地から帰還して暗い暴力の衝動を膨れ上がらせる若き元軍人(「ホーム」)…ダメ人間たちが下降のはてに意外な気高さに輝く、現代アメリカ最重要作家の傑作短篇集。