内容紹介
「もっと話し方が上手なら人生もうまくいくのになぁ」
そう思う方も少なくないはずです。
会話が上手くなる方法は非常にシンプル。
「苦手な人との会話を避け、好きな人と会話する時間を増やす」
たったこれだけです。
話し方とは、言葉だけのテクニックではありません。
言葉以上にあなたの内面を表すのが話し方なのです。
職場や学校、友人関係、家族、恋人など、身近な人たちとの人間関係を円滑にしたい方、必読の一冊です。
題名 | 人は話し方が9割 |
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著者 | 永松茂久 |
出版社 | 株式会社すばる舎 |
発行日 | 2019/09/14 |
ページ数 | 238ページ |
こんな人にオススメ
・人との会話を楽しめるようになりたい方
・職場や学校、家族、恋人との人間関係を良好にしたい方
・自分の人生を変えたいと願う方
著者紹介
永松茂久
大分県中津市出身。
株式会社人材育成JAPAN 代表取締役。
2001年、3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、2003年にダイニング陽なた屋を開店。
「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」をコンセプトに全国で多くのセミナー・講演を実施。
現在は執筆だけに限らず、次世代育成や出版コンサルティング、イベント主催、ブランディングプロデュース、映像編集など数々の事業を展開する実業家。
『書籍名』要約
・話し方は「聞き方が9割」
人は誰もが、自分を認めてくれること、わかってくれることを熱望しています。
だからこそ、絶対に理解しておくべきことがあります。
「話し方において一番大切なことは、聞くことである」
人は、自分の話を真剣に聞いてほしいと願っています。
そんな相手の欲求を満たすために「聞き方」が大切になります。
きっとあなたも、自分の話を聞いてくれる人に好意を抱いているはずです。
だからこそ自分が、相手の話を聞いてあげる立場になることで、信頼を得ることができます。
まずは相手の話を徹底的に聞いてあげる。
そうすることで、相手はあなたに信頼を寄せ、あなたの話に真剣に耳を傾けてくれるようになるはずです。
・苦手な人に自分から話しかけるのをやめる
「会話の時の沈黙が気まずい」
と思う方はいませんか?
これはあなたの心の中に「沈黙はダメなこと」という意識があるからかもしれません。
しかし、決して沈黙は悪いものではありません。
会話において大事なのは「自分が話したい人とだけ話す」ことです。
会話の難しい人との距離を無理に詰めなくていい
その場の空気を取り繕おうと、無理に会話をしようとすると余計に辛くなります。
まずはあなたが話しやすい人との会話を増やしましょう。
その小さな成功体験を積み重ねることで会話力は磨かれていきます。
・好かれる前に、まず嫌われないこと
人の感情は、快か不快かの2択です。
そして、特に初対面においては第一印象が大きく影響します。
「この人と仲良くなりたい」か「これ以上話したくない」のどちらかです。
コミュニケーションにおいて、最も重要なことは、「好かれる前に、まずは嫌われないこと」
初対面で悪印象を持たれてしまうとゼロに戻すために相当な努力を要します。
ましてや、そこから好かれるためには並大抵の努力では足りません。
だからこそ、まずは「嫌われない話し方」を身につけることが最優先なのです。
・可愛がられる話し方
大人になっても叱責される場面があるはずです。
そんな時、絶対に避けるべきなのは「拗ねる」「いじける」「ふて腐れる」態度です。
大事なのは、「叱られた後にどうするか」。
他人への指摘は、相手のためを思ってすることです。
それにきちんと気づけている人は、叱ってくれた人に対して「謝罪」と同時に「感謝」をします。
加えて、叱ってくれた人を味方にできたならば尚更良いでしょう。
「今度からはできるよう精進いたします。ただ、万一同じことをしてしまったら、その時も遠慮なくご指摘ください」
これが言えるかどうかで、相手からの印象は大きく変わります。
自分に非があると素直に認めた上で、叱ってくれた相手への敬意を忘れないこと。
これこそが、最も相手から可愛がられる方法なのです。
・「言葉の意味」ではなく「その奥にある感情」にフォーカスする
コミュニケーションにおいて大事なのは「言葉の意味」ではなく、「その奥にある感情」を理解することです。
相手の感情を考えず、言葉だけを拾ったがゆえ、相手との関係がこじれてしまった経験がある方も少なくないでしょう。
真に大切なのは「言葉」だけでなく、その奥にある「感情」にフォーカスすること
人間関係は表面上の言葉だけで成立しているのではありません。
相手の感情を理解してこそ、初めて良好なコミュニケーションは成立するのです。
家族や恋人、友人や上司など、様々な人と良好な関係を築くためにも「感情」にフォーカスしていくことが重要になります。
実践ポイント
【相手に9割しゃべらせる「拡張話法5ステップ」】
話の上手い人が使っているテクニックが「拡張話法」です。
拡張話法は全部で5ステップあります。
①感嘆:相手の話を聞いた時に受ける感銘の表現
②反復:相手の話を繰り返す
③共感:相手の話に感情を込めて理解を示す
④称賛:相手を評価する
⑤質問:相手の話のその後を追いかける
この順番で話を聞くことで、相手の話をどんどん広げられます。
大事なのは、相手に気持ちよく話してもらいながらも、会話の主導権は自分が握ると意識することです。
相手が気持ちよく話せることが「また会いたい」という感情につながります。
感想・書評・学んだこと
「話し方において一番大切なことは、聞くことである」
この一文が非常に印象的でした。
これまで自分は、話が上手い人は、並外れたコミュニケーション能力と磨かれた雑談力が備わっているのだと思っていました。
しかし、全ての人がそうではなく、「徹底して相手の話を聞いてあげられる人」こそ、話し方が上手い人なのだと理解しました。
相手と良好な関係を築くためには、まずは徹底して相手の話を聞いてあげること。
そうすることで相手からの信頼を得られるのだと学びました。
また、まさに「言葉は心の映し鏡」なのだと思いました。
相手の感情を理解してあげられる人は、多くの人から信頼を得ることができます。
相手を想う心があるからこそ、それが言葉に表れるのです。
表面的に言葉だけ取り繕っても心は見透かされてしまうのだと理解しました。
話し方を磨いていくためにも、まずは「心のあり方」を見つめ直していこうと思います!
最高の名言
話し方は「心のあり方によって決まる」
話し方は、全て心から生み出されています。
「話し方は心の姿勢」
つまり、日頃の心のあり方が形になったものが話し方なのです。
あなたの心が変わり、話し方が変わることで、人間関係も人生も大きく変わっていきます。
すると、あなたの周りには、あなたの心の姿勢と似た人が集まってきて、さらに心が磨かれていきます。
人間関係や人生を変えたいならば、あなたの心のあり方を今一度考えて直してみてもいいのかもしれません。