ビジネス実用

『バカになるほど、本を読め!』(神田昌典)あらすじ・要約・感想まとめ

内容紹介

情報過多の現代において、限られた時間の中でどのように情報を取捨選択していくのか。

賢人の叡智が詰まった本をどのように活用し、個人や社会の可能性をどう広げていくのか。

この本では効果的な読書の活用方法が語られています。

知識を詰め込むだけでなく、目的を持った読書をすること。

それこそが現代に求められる読書だと国内最大級の読書会「リード・フォー・アクション」の創設者でもある著者、神田氏は述べています。

そして自分の内にある認識を外に出していく「エクスフォーメーション」が新たな知識、価値の創造に繋がるともいいます。

本の読み方ひとつで多くの可能性を生み出し、その人の人生を変え、社会を変え、未来を変える、そんな力が本にはあるのだと強く感じさせられる一冊です。

題名バカになるほど、本を読め!
著者神田昌典
出版社PHP研究所
発行日2015年1月29日
ページ数1581ページ

こんな人にオススメ

・転職や起業、何か新しいことを始めたい人

・自分らしい人生を送りたい人

・本を読む目的を見つけたい人

著者紹介

神田昌典

経営コンサルタント、アルマ・クリエイション株式会社代表取締役。

家電メーカー米国ワールプール社日本代表を歴任後、コンサルティング会社設立。

総合ビジネス誌では「日本のトップマーケター」に選出。

日本最大級の読書会「リード・フォー・アクション」創設者でもある。

2012年度アマゾン年間ビジネス書売り上げランキング1位。

主な著書に『非常識な成功法則』『ストーリー思考』『あなたもいままでの10倍速く本が読める』などがある。

『バカになるほど、本を読め!』要約

なぜ、活躍できる人は皆「バカ」なのか

本書のタイトルにもある「バカ」を著者は次のように定義しています。

私の言う「バカ」とは、周囲の人からは「あいつって本当にバカなんじゃないか」と思われるような、既成概念にとらわれない発想ができる人。また、誰もやったことがなく、保守的な人からは「失敗するに違いない」と言われるようなことでも、果敢に行動に移せる人。頭でっかちになって行動できない常識人とは一線を画す、マッドでクレイジーなやつだけど、何かを成し遂げる「バカ」だ。

この「既成概念にとらわれない発想ができる人」や「果敢に行動に移せる人」はどのように本を読み、知識を活用しているのでしょうか。

「目的思考型」読書〜知識創造時代のスタンダードスキル〜

著者は「なぜその本を読むのか、目的を明確にして本を読むことが大切」だとして、以下のように語ります。

旧来型の読書というのは、本に書いてある知識をしっかりと頭に入れ、それを必要なときに正しく迅速に引き出せるようにする、というものだった。かつての知識人というのはこういう人だったわけで、たとえば、マルクスの『資本論』を読破し、その内容を正確に語ることさえできれば、大学教授や評論家として社会的地位を得られたわけだ。

今はわからないことがあればすぐにインターネットで検索し、知識を得ることができるようになりました。

それにより旧来型の知識のみを吸収するような読書は必要とされなくなりつつあります。

だからこそ、今求められているのは、既存の常識を超える発想を生み出したり、新たな付加価値を生み出すことである「エクスフォーメーション」。つまり、自分の求めているものを世の中に創造する行為だと著者はいいます。

予測不能なものに対する解決策を導いたり、新たな価値の創造のために本から知識を得るために必要な情報を能動的に取りにいくことが必要なのです。

「知識創造型」の読書

新たな価値を生み出し、知識を創造することに繋がる読書を「知識創造型」といいます。

この知識創造型の読書には3つの必要な要素があります。

①目的思考型読書

②大勢の人と共に読む

③即、行動に結びつける。

①目的思考型読書の本を読む目的は今の自分にとって身近で具体的なものであると良いです。

「ビジネスの発展のためにこの分野の最新情報が欲しい。」というものや「プレゼンに使えるワンランク上のノウハウを知りたい」というものです。

目的意識がないと、全ての情報が必要に思えたり、本当に必要な情報は何なのか脳が判断しにくくなります。結果、得た知識を行動に落とし込むことが難しくなります。

目的意識を持つことで本の莫大な情報の中から今必要な情報が自然と目に入りやすくなり、短時間のうちに何冊も読めたり、自分にとって必要な本に必要なタイミングで出会えるようになるのです。

また、文学など人生に彩を与えるような、いわば娯楽のような読書は必要ないのかというとそうではありません。「楽しむ」という目的のための読書もまた必要なことだと著者は語ります。

「楽しむための読書」を著者は「心に栄養を与える」読書とします。これにより身についた表現力(リズム感や比喩感)が感性に訴えかける文章を書くことに繋がり、相手への伝わり方が180度変わるのです。

本を持ち、町へ出よう「読書会」のすすめ

知識創造型の読書に必要なことの2つ目は「大勢で同じ本を読む」こと、そして「全員でそれについて語り合う。」ことだと著者は言います。

「本は1人で読むものだ」という考えには「高度経済成長」が関係しています。

今まではどのように国を成長させるべきか、そのために企業は何をすべきかという「方向性」がある程度見えた時代でした。

しかし、現在様々な分野でその「方向性」が不透明なものになっています。

「1人ではとても答えを見つけ出すことができなくなってしまった。」と著者は語ります。

また「このような状況下で問題解決するとき、私たちに必要なものは何か。それは高度な知識を創造すること。すなわちダイバーシティ、異なる考え方の人同士が話し合うことが必要不可欠になるのだ。」ともいいます。

そこで著者が提唱するのが「読書会」です。

知識創造するためには「エクス・フォーメーション」、自分の内にある認識、情報をアウトプットして自分の求めているものを外に創っていくことが必要になります。

読書会には利点が複数あります。目の前に人がいるため、ブログやその他SNSと違い「あとで読もう」となりにくい点。直接相手と対話するため「エクス・フォーメーション」が活性化されやすいなどのメリットを著者は指摘します。

特に異なる年代や自分と違う専門分野を持った人々など、様々な違いを持った人が集まるとなお良いとされています。

一冊の同じ題材の本から多角的な視点で情報を得ることができ、新たな視点を得られるためです。

著者神田氏は東日本大震災をきっかけに日本最大級である読書会「リード・フォー・アクション」を立ち上げました。

何かしたいが、何をすればいいのかわからない。自分なんて取るに足らない存在であり、何もできないんじゃないか‥‥‥」と悩んでいた。その時同じような人が他にもいるはずだと考え、震災から1週間後に原発についての本を読む読書会を開いたのだ。

と語っています。

その際、放射能、環境、都市災害対策など、読書会の参加者同士で持ち寄った本を読み語り合うことで、ネットやテレビの情報に振り回されていた精神状態が落ち着いたとします。そして今何をすべきかが見えてきて、地球を守るための読書プロジェクトを立ち上げるなどの実際の行動に繋がったそうです。

このような実体験も踏まえ、読書会の有用性を示しています。

アクションが変革を生む

著者は「個人の変革」の先に「社会の変革は始まる」といいます。

そして国による変革を待つのではく、「草の根」レベルで自らの未来を創っていけばいいとも語っています。

しかし、個人の変革に必要な要素ながら、日本人に足りないスキルが「リーダーとなるためのトレーニング」です。

著者は「読書会」のファシリテーター役にはリーダーとして必要な要素である「プロジェクト遂行能力」「発信力」「ファシリテーション能力」「人間関係構築力」の全てが含まれるとします。

知識を得るだけでなく、行動してこそ知識創造に繋がる。そしてリーダーとしての資質を高めることで社会全体の変革にも繋がるのです。

本には最先端な知識、先人たちの叡智が盛り込まれています。無限の可能性を開いてくれる究極の財産である書籍を、バカになるほど読んでいきましょう。

実践ポイント

・2つの質問を自分に投げかける

1、「この本を読んだ結果、最終的にどうなることを望んでいるのか?」

2、「私が読もうとしているものは私にとってどのくらい重要か?それは長い目で見ても、価値のあるものか?」

「私にとって重要である」という答えが自分の中から出たら、読み進めて大丈夫です。しかし、そうでなければ読むのをやめてしまいましょう。他に読むべき本に時間を費やせるようになるためです。

本の内容を予習する

本を読む前に表紙や裏表紙、目次にざっと目を通し全体像を把握します。

ここにかける時間は普通の量であれば1分程度、分厚ければ2分程度です。

内容を把握することでより早く本を読めて、多くの情報に触れられるのです。

感想・書評・学んだこと

これまで本を読むことはいいことだと漠然と感じていましたが、実際に本をどのように活用したら良いのかが曖昧でした。

「読書会」などを例に、本書ではなぜ本を読む必要があるのかという問いのみならず、インターネットの情報と本から得られる情報の違いもわかりやすく語られています。

限られた時間の中で自分に必要な情報をどのように取捨選択するのか、情報過多の現状にうってつけの1冊だと感じました。

最高の名言

私たちが手に持つ本を変えると、出会う人が変わる。

その本をきっかけに、自分以外の異なる考え方を理解し、今までの狭い世界から抜け出せるようになる。頭の中の世界が広がれば、言葉が変わり、行動が変わる。

そして行き詰まったように見える現実にも、可能性を見出せるようになる。

そして、いち早く変化する勇気を持った者が、可能性を実現していく姿を見せることで、後に続く者たちが、さらなる可能性に挑戦し始める。

本が持つ途方もない可能性とともに、本は読んだ人の人生を変えるだけの力があるものであると改めて感じさせられました。この勇気づけられる一節を旨に、人生を変える読書を始めましょう。

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