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『20代を無難に生きるな』( 永松茂久 )あらすじ・要約・感想まとめ

内容紹介

20代を無難に生きるな

1度きりの人生において、20代は人生の基盤作りとなる重要な10年間です。

その10年間をどう過ごすのかで後の人生は大きく変わります。

ではその20代をどのように過ごしていけばいいのか、何を心がければいいのか、身に付けておきたいものは…?

筆者の20代を振り返って読者にメッセージを届けます。

20代で悩んでいる、生き方に迷っている、何をしたらいいか分からないという人に読んでほしい1冊です。

題名20代を無難に生きるな
著者永松茂久
出版社きずな出版
発行日2020/06/30
ページ数213ページ

こんな人にオススメ

・20代の社会人、男女

・周りの人や情報に流されて、真の自分が出せない人

・「自分の芯を固めたい」と思っている人

著者紹介

永松茂久

株式会社人財育成JAPAN代表取締役

大分県中津市生まれ。

2001年わずか3坪のたこ焼き屋から商売を始め、2003年ダイニング陽なた家を開店。

口コミが広まり、後に県内・県外から毎年1万人以上が来店する大繁盛店となる。

自身の経験をもとにした「一流の人材を集めるのではなく、いまいる人間を一流にする」というコンセプトの人材育成法は定評があり、若者から圧倒的な支持を得ている。

全国で講演やセミナーを開催し、その累計動員数は40万人に上る実業家である。

代表著書:『人は話し方が9割』(すばる舎)、『40代をあきらめて生きるな』など

『20代を無難に生きるな』要約

20代の10年間とは

20代は就職・結婚・出産・転職・マイホーム購入などライフイベントが詰まった10年間です。

筆者は自身の20代を振り返って、

・仕事も、恋愛も結婚も、趣味や価値観や友情も、人間関係という人生を構成する要素に対して、一つひとつどう向き合うのかという基本的な姿勢は、この20代で形成される。

・社会人としての準備期間とも言えるこの20代は、人生の基礎づくりにかけるべき

と述べます。

「20代は人生の基礎作り」

より良い将来を歩むために特に20代の10年間で「自分の芯をつくる」ことが重要としています。では自分の芯とは何か、どうすればよいのかをみていきましょう。

どんな20代を送ればいいのか

流されるな

人から聞いた話、人から言われたこと、ニュースの情報に振り回されていませんか?

話を聞くことや情報をとりにいくことは大事ですが、その情報に頼って「思考停止」になってしまうのは問題です。

大切なのは自分の頭の中で考える力を磨くこと

常に自分で考える習慣を持ちましょう。

自分の芯は、自分で考えた経験の積み重ねがで作られます。

あきらめるな

何かを始めようとしたとき、3日坊主になったり、つまずいた時にすぐにあきらめたりしていませんか?

・(略)あなたがあきらめさえしない限り、いつの日か振り返ったとき、あなたの今の努力から生まれた悩みが、後の道しるべとなる日が必ず来る。

・うまくいく人や結果を出す人は、共通点を持っている。それは「とにかくいい意味でしつこいし、とにかくいい意味であきらめが悪い」ということ。

あきらめずに続ければ結果はついてくる、望む結果が出なかったとしてもプロセスから得るものがあります。

1つのものをあきらめずにやり遂げた経験が自分を成長させてくれるのです。

主体性をもって行動しろ

人から言われ、やらされ仕事をしていると思っている。また、失敗が起きたことを人のせいにしていませんか?

物事の原因は周りにあると考える他責思考は他人軸で生きていることになります。

すでに周りの情報に流され、自分の芯から外れてしまっているのです。

・欲しいものや変えたいこと、主導権を握りたいことがあったとき、座して待つのではなく、それを実現するためにリスクに飛び込める人は、まわりに大きな差をつける。

・自分から仕掛ける。つまり主体的に生きるということこそ、自分の意思で人生を切り拓くことにつながってくる。

自分の人生は自分で切り拓く。そのためには主体的に動くこと、自分で人生の主導権を持つことが大事です。

まずは意識することから始めてみましょう。

伸びる20代になるのに持つべきもの

プラス観

・できごとのプラスの側面を見つけ、心を立て直す力を持っているかどうか

誰にでも失敗は起きるものであり、落ち込む時もあります。

プラス観を持っている人は落ち込んだ状態が短いです。

・まわりに左右されるものではなく、どんな環境のなかでも流されることなく自らが選択していく力なのだ。この力が身につけば、どんな環境に置かれても、ブレずに自分のペースで生きていける。

自分の芯を作るうえでプラス観は大切な力となります。

一流のメンタリティ

・何かに打ち込んだその状態、それが「一流のメンタリティ」だからだ。

・大切なのは「どれだけそこに必死になったのか?」ということだ。

何かに没頭したことはありますか?

没頭していて周りの声が聞こえないなんて経験をした方もいるのではないでしょうか。

これは意外にも周りに流されていない状態なのです。

一流のメンタリティを持つと聞くと難しそうに聞こえますが、「何かに没頭する」と考えるとできそうだと感じませんか?

人生の師をみつける

自分を望む未来にナビゲートしてくれる存在は、輝かしい未来をつくっていくうえで絶対に必要だ。

迷ったとき、悩んだとき、自分一人の力ではどうにもならないとき、あなたを理想の自分へ導いてくれる人はいますか?

自分よりも先だって行動している人に教えを乞うことは自分の選択肢や可能性を広げ、理想の自分へ近づく第一歩となるのです。

20代でやるべきこと

オリジナルのネタをもつ

・あなたの持っている夢が、あなた以外の人が誰もやっていない、奇想天外なことでなければいけないということではない。

あなたは自分の頭で何を考え、そしてそこに向かってどんな努力をしてきたのか?

そこが独自性になっていく。

描く未来を語る言葉に、あなたの人生や思いが詰まったとき、あなたという存在に独自性が出てくるのだ。

・自分の夢を実現させた成功者は、おもしろみがあり独自性のある夢を応援したくなる。

「自分には何もない」と感じている人は多いのではないでしょうか。

独自性のある人とは「人とは違うことをしてきた人」と考えがちです。

しかし、たくさんの人と話していると、独自性のある人とは「自分の考えや経験、自分の人生を語ることができる人」です。

誰にでも独自性はある、今までの経験してきたことや考えを言葉にできればそれが独自性になります。

『20代を無難に生きるな』まとめ

人生100年時代と呼ばれるようになりました。

その基盤は人生で見ると若い20代で作られます。

その20代の10年間をどう過ごせばいいのかについてご紹介しました。

最後に筆者から読者へ向けてメッセージがあります。

あきらめるな。流される生き方を選ぶな。人生で一度しかない20代を無難に生きるな。

「こうなったら自分はこう動く」「これはやらない」「これは必ず守る」20代のうちに、しっかりとした自分の芯をつくれ

これからの人生、どう生きるのか。どう過ごしたいのか。

まずは20代で人生の基盤づくり、自分の経験や感情、考えに目を向けていきましょう。

実践ポイント

自分の考えをもつ

周りの人やテレビ、インターネットからの情報を受け取ったままにしていませんか。

受け取った情報から何を感じ、何を学んだのか、その理由は何なのかを考えることが「考える力を磨くこと」につながります。

考えた先に自分の本質つまり自分の芯がある。まずは考えることをやりきってみましょう。

感想・書評・学んだこと

『20代は人生の基盤作り』『20代で自分の芯を作れ』

筆者の伝えたいことが真っすぐに伝わってくる1冊です。

100年時代と呼ばれる人生の中で、20代で過ごす10年間は重要な時間です。

20代での経験や考え方が30代以降の人生を左右するといっても過言ではないのでしょうか。

また20代で人生の基盤が作られるのであれば、この10年間で多くのことを経験しておきたい、早くから何でも経験するべきだと思いました。

20代で大切なことは常に自分の頭の中で考える力を磨くことだと思います。

私は周りの人やテレビ・インターネットの情報を鵜呑みにしてしまいがちです。

その情報を受けて、具体的に「どう思ったのか」「なぜそのように考えたのか」など考えることを止めていたことに気づきました。

常に自分の頭の中で考える力を磨くこと、その情報を受けて「どう思ったのか」「なぜそのように考えたのか」具体的にすること、深堀することが自分の芯を作るためには重要なのです。

奇抜な経験、特殊な経験があるのが独自性のある人ではない。

「自分の考えや経験、自分の人生を語ること」という意味で独自性のある人は、誰でも目指せると思います。

ただ人と話をしているだけ、ただテレビを見ているだけではもったいない。

考えて、考えて、考え抜いた先に自分の芯がある。20代は常に考えることが大切だと思います。

最高の名言

あきらめるな。流される生き方を選ぶな。人生で一度しかない20代を無難に生きるな。

だらけてしまっている時、怠けてしまったなと思う時、喝を入れたい時に読みたい一文です。

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